犯人は豚のマスクをかぶった犯人の連続拉致事件が発生!
犯行はランダム、それとも?
豚マスクをかぶるのは、単なる趣味ではなく、深い意味があった!
やがて明らかになる「豚」と被害者たちの関係、そして、犯行に隠されていた悲しいストーリー…
クリミナル・マインドシーズン9第21話「獣たちの祝宴(What Happens in Mecklinburg)」のあらすじと感想です。
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テネシー州メンフィスで、48時間以内に3人が次々と拉致される事件が発生した。
1番目の被害者はマイケル・スミス(Michael Smith)59歳
2番めの被害者はトレバー・バーケット(Trevor Burkett)23歳
3番め被害者、21歳のクリス・ホワイト(Christy White)は、友人のデビー・マーティン(Debbie Martin)と一緒にいる時に被害にあった。
犯人はデビーをスタンガンで襲って意識を失わせてから、クリスを拉致したのだった。
病院で意識が回復したデビーは、犯人はブタのマスクをしていて突然襲ってきた、と話す。
デビーを現場に残しクリスだけ連れ去ったのは、初めからクリスだけを狙っていた可能性がある。
しかし、被害者の特徴もバラバラで事件発生現場はかなり離れている。
被害者は皆白人、という以外は共通点が見いだせない。
マイケルの通話履歴を調べていたガルシアは、一人だけアリバイチェックができていない人物がいることに気がつく。
その人物はエドワード・カルダー(Edward Calder)医師で、マイケルが拉致される1時間前に会話していた。
エドワードから事情を聞くロッシとホッチは、マイケルとは19歳からのつきあいで、メクリンバーグ州立大学在学中はフットボールチームに所属してたことを知る。
さらにガルシアの調べで、2番めの被害者、トレバーはThe Beta Sigma Delta(ベータ・シグマ・デルタ)というフラタニティ(組織)に所属していたことがわかる。
このフラタニティは、ブタのマスクをかぶるなど、ブタをテーマにした大規模なパーティを毎年開催していたが、ジェイムス・リンウッド(James Linwood)という新入生が、屋根から飛び降りて、致命的な脳損傷を起こし、解散していたことがわかった。
ベータ・シグマ・デルタが、何か事件に関係しているのではないかという見方が濃厚になった矢先、トレバーが瀕死の状態で発見される。
体には拷問を受けた痕が残っており、無理やり塩酸を飲まされた痕も残っていた。
犯人はジェイムスを死に追いやった組織に復讐するため、関係者を拉致して精神的に苦しめているのではないか…
リードは、トレバーとフラタニティで一緒だったマーカスから、話を聞く。
そして、認識面接を行っていくうちにマーカスは、パーティーで起きたある重要なことを思い出すのだった…
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クリマイには「罪を憎んで人を憎まず」タイプの犯人は過去に何人も登場していますよね。
今回の犯人もそんなタイプでした。
なんてひどいことを…
と思っていたけど、その理由を知ると、切なくなってきました。
被害者たちも、初めは共通点が見つかりませんでしたが、それがあったと知ったときは、もう「なるほど!」と唸るしかなかったですね。
この意外な共通点を知る過程が、ストーリーを面白くさせていました。
あとは、モーガンとサバンナですね~。
モーガンの仕事でギクシャクしてしまったシーンがエピソードの始めの方に出てきましたが、どうなるんだろうって気になりました。
最後はハッピーエンドを迎えた2人。
今回は全体的にどよんとした雰囲気だったけど、この2人のエピソードが入ることによって「程よい甘さのビターチョコ」のような仕上がりになったと思います^^
豚のマスクを被った犯人像はインパクトありました。
この豚のマスク、「ソウ」シリーズに登場するジグソウが被る、豚のマスクを髣髴とさせるものがあります。
出典:sawfilms.wikia.com
こっちのほうが不気味ですね。
犯人が豚のマスクを外した時、犯罪をするようなタイプじゃない女性の姿が!
これは全く予想していなかったのでびっくり。
豚のマスクはただ顔を隠すだけじゃなくてそこには「豚」にまつわる悲しい事件が隠れていた。
パーティでトレバーたちに襲われ、昏睡状態に陥ってしまった妹。
生命維持装置で生かされてる娘を、ただベッドの脇で見守るしかない姉。
そしてついに生命維持装置を外されるときが…
犯人だけど、気持ちを考えたら、同情で一杯になってしまいました。
妹を不慮の死に追いやった原因を作った人間はのうのうと暮らしている。
やりきれないですよね。
妹を暴行したとレバーたち
妹のカルテを改ざんし、事件を闇に葬ったコールダーとマイケル
被害者だけど、天罰が下って欲しいキャラでした!
サヴァンナの両親に会う約束をまたもや仕事でドタキャンすることになったモーガン。
仕事に出る前そのことでサヴァンナとひともめありましたが、事件が終わった帰りの飛行機の中でサヴァンナとの仲がうまく言っていないことをJJに見破られてしまいます。
JJが「SDU Time」と言うのですが、SDU=She Doesn't Understand(彼女はわかってくれない)
もうそんな時期に差し掛かってるのというニュアンスでした。
JJによるとこの症状が現れるのはつきあって半年くらいたってからで、別れ話を出したり、じぶんは悪者になりたくないので相手にふらせる行動に出るそうです、って
モーガンそのまんま(笑)!
この二人のやり取りを見ていた時「あ~、エミリーがいたらこの役するんだろうな~」って思ってたのですが、家庭と仕事を両立しているJJが言うと、説得力ありますね。
働くことが恋愛をうまく行かせるコツで、自分の気持ちに正直になって行動することが一番、という言葉に説得力が出てました。
モーガンは広報係の時のJJが好き、って言ってたけど私は今のほうが好きだなあ~(*´∀`*)
JJに正論をバシッとぶつけられてたじたじになってるモーガンが可愛かった♪
エピソードの冒頭ではギクシャクしていたモーガンとサヴァンナ。
ですが、エピソードの最後にはモーガンしっかりとサヴァンナに言い切りましたね、「一緒にいたい、惚れてるんだ」って。
うわ~!
やっとモーガンが誰かに本気で惚れてるシーンが来た-って感じでした。
クリマイシーズン1からずーっと見てるけど、モーガンのこういうシーンはありそうでなかったですからね~。
自分がサヴァンナになってモーガンが言ったセリフをもう一度頭のなかで再現して、モーガンから告白されて身悶えしてしまったというのはココだけの話(笑)
モーガンとサヴァンナの恋の行方であんまり目立たなかったけど、ガルシアのセリフ、今回も良かったです~。
中でも「Eybrows,Angel, I love you」
良かったですね~。
モーガンとJJに呼びかけてるんですが、モーガンは「眉毛君」
この呼びかけ、久しぶりに登場しましたね(前回は「ブラッククイーン」)。
JJを「天使」と呼ぶのは初耳かな?
にしてもピッタリです^^
リードがプロファイリングのときに事例に挙げたChristopher Dorner(クリストファー・ドーナー)事件は、2013年にロサンゼルスで起きた、元警察官による一連の銃撃殺人事件。
ドーナーは不当に警察官を解雇されたことから、きっかけを作った警察官に恨みを持ち、インターネット上に警察官とその家族を殺害するという声明文を投稿しました。
その後警察官の娘と婚約者を射殺、容疑者として逃亡中に警察と銃撃戦になり、警官1名が犠牲になりました。
最後は、ドーナー容疑者が立てこもってると見られる山荘を、警察が破壊、催涙弾を投げ入れるなどして山荘は全焼、焼け跡からドーナー容疑者とみられる焼死体が発見されました。
ドーナーの死で幕を閉じたこの事件は、ドーナーを含む5名が命を落とし、6人が負傷。
ドーナーを捕まえるためにLA市警の警察官10,000人が動員され、100万ドルの懸賞金がかけられていました。
ドーナーが悪者にされがちなこの事件ですが、きっかけはドーナーによる告発でした。
ドーナーは警察官時代に、同僚の白人女性警察官が男性に過剰な暴行を加えたことについて上司に告発。
しかし、被害者男性の供述も、ドーナーの告発も「信憑性はない」と、却下されてしまうんですね。
その後ドーナーは裁判も起こしますが、敗訴。
もしドーナーの主張が本当だとしたら、ドーナーには同情する余地があります。
「真実は闇に葬られた」という点では、今回のエピソードにつながるものがありますよね。
ちなみにドーナーの事件では、逃走中のドーナーを捕まえるために警察官による誤射事件が起きたり、ドーナー容疑者を火責めで追い詰めるなど事件後も批判が起きていました。
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リード: Albert Einstein said, "In matters of truth and justice, there is no difference between large and small problems, for issues concerning the treatment of people are all the same."
(「真実と正義においては、問題に大小の違いがない。人の扱いに関わることはすべて同じくらい重要なのである」アルバート・アインシュタイン)
ザ・プロカッションズ「リトル・ピープル」(Little People by The Procussions)