はじめに断っておきます、この記事は、シーズン5、第9話以降のエピソードをすでに観た、という想定で書いています!
もし、そうでなくてネタバレ知りたくなかったら、この先は読まないようにしてください。
それでは本題へ。
ドラマでは、ときどきホッチのプライベートが描かれていて、そのときにヘイリーが登場していました。
ドラマが始まったときはすでにホッチの奥さんで、ジャックが誕生したんですよね。
その後ホッチが仕事に没頭することがきっかけで、夫婦関係がギクシャクし、ヘイリーはジャックを連れて家を出ていきました。
そして離婚。
ここで2人は別れてしまったのですが、さらにヘイリーがリーパーに殺害されてしまい、永遠の別れとなってしまいました。
まさかこんな結末になってしまうとは、思ってもみなかったので、そのエピソードが終わってからも、しばらく放心状態が続きました。
そんあこともあり、シーズン5第10話「恋愛シミュレーター」を観た時、ホッチとヘイリーとの出会いを、「そういえばそうだった…」と懐かしく思い出してしまいました。
ホッチとヘイリーが出会ったいきさつは、シーズン1「地獄からの挑戦状 -前編 -」に出てきます。
休暇を利用してヘイリーから雑用を言い渡されたホッチは、嬉しそうにガレージの整理をしています。
その時に見つけたのが海賊がかぶっている、三角帽。
高校時代「海賊4」の役で、ホッチがステージに立った、思い出の帽子でした。
帽子を捨ててほしいヘイリーとは反対に、捨てたくないような様子のホッチ。
なら今日中にちゃんとした理由を思いついたら教えて、という条件をヘイリーはつけます。
夕食が終わりジャックを寝かしつけたあと、2人の時間を楽しむホッチとヘイリー。
昔のアルバムを見ながらホッチが話し始めます。
「高校2年生の終わりの年、構内を歩いていた時に
間違えて演劇部がリハーサルしている部屋に入ってしまったときに君を見た。
そしてその時僕は君と結婚するんだってわかったんだ。
家に帰って名簿で君のことを探したら「Haley Brooks(ヘイリー・ブルックス)10学年(高校1年生)」を発見。
次の日演劇部に入部して、歴史上最悪の海賊4として”ペンザンスの海賊”の舞台に立ったんだ。」
ホッチは自分が「ジュニアの最後の年」と言っていたので、アメリカの高校ではジュニアが11学年、つまり高校2年生の時なんですね。
ヘイリーとは1学年違いということですね。
2人の出会いに、そんなエピソードがあったとは。
ホッチとヘイリーが付き合ったきっかけってホッチの一目惚れだったんですね~。
話の雰囲気からしてホッチの演技は決して上手じゃなかったようですが、そんなの関係なく、「チャンスを生かして好きな人に近づきたい!」というホッチの行動力はすごいですよね!
ホッチが演劇部に入ったのは、自分に一目惚れしたから、ということはヘイリー知らなかったみたいですごく嬉しそうでした。
そんな思い出深い三角帽ならと「アーロン、あの帽子持ってていいわよ」ということになりました。
この時の2人すごく幸せそうで、その後に起こる離婚やリーパーの件などまったく考えられなかったですね。
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シーズン5「死神との決着」で、リーパーの凶弾に倒れたヘイリー。
ヘイリーのお葬式で、ホッチが「ペンザンスの海賊」の一節を引用します。
思い出深いオペレッタからのということでこの場にはふさわしいといえばふさわしいですが、2人を引き合わせたきっかけになった演劇だけに、なんとも皮肉ですよね。
ヘイリーがどれだけジャックに愛情を注ぎ、家族のことを無条件に愛し大切に考えていたか。
そして、別れてしまったけれどホッチはヘイリーに対して愛情を持ち続けていたことが、この引用から伝わってきました。
何度見てもこの場面は泣けますが、そんなホッチの気持ちを代弁するのが、「ペンザンスの海賊」の"Oh, dry the glistening tear..."という部分。
Oh, dry the glistening tear
That dews that martial cheek;
Thy loving children hear,
In them thy comfort seek.
With sympathetic care
Their arms around thee creep,
For oh, they cannot bear
To see their father weep!
(ああ、光る涙を乾かして
軍人らしい頬を濡らす涙を;
汝の愛する子供たちが聞いている、
彼女たちは汝の安らぎを求めている。
情け深き心痛とともに
彼女らの腕はそなたの体を囲み、
その姿ああ、娘たちには耐えられぬゆえ
父の涙するのを見ることに! )
引用:jazzsong.la.coocan.jp
ホッチにとって、ジャックに涙を見せるな、と自分に言い聞かせているような意味合いなのでしょうか。
そう考えるとホッチの切ない気持ちが伝わってきて尚更切なくなりますね。
ホッチは別れてもヘイリーのことを思っていることはわかりましたし、ヘイリーも、別れたものの、ホッチを心から憎んではいなかったように思います。
お互い好きなまま別れてしまった、という印象があるので、ヘイリーの死は悔やまれてなりません。
ホッチとヘイリーの出会いがスイートだっただけに、あ~、この悲しさとか切なさとか当分消えそうになさそうです…