クリマイ世莉が解説!
クリミナルマインド13第1話『出発』。
BAUメンバーがMr.スクラッチの罠に!
次々と救出されるメンバーたち。けれども、その中にエミリーの姿はなかった……。
どこまでも姑息なピーター・ルイス。
今度こそ、戦いの決着をつけられる?
そして、ホッチは帰ってくるの……?
クリミナルマインド13第1話『出発(Wheels Up)』あらすじと感想です。
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前回からのつづき。
BAUメンバーたちが乗った車がスパイク・ストライプによって横転、そこへ大型トラックが突っ込む。
メンバーと連絡が取れなくなったガルシアは、マット・シモンズと共に連絡が絶たれた地点に向かう。
横転した車から、ロッシが姿を現す。次いでJJ。ルイスは事故のショックでその場に倒れ込む。
ウォーカーとエミリーを探すガルシアだったが、車内で動かないウォーカーの姿を目にした。そして、エミリーの姿はどこにも見当たらなかった。
アルヴィスとリードは、病院で手当を受けているロッシから、キャビネットの鍵を渡された。
オフィスに戻りキャビネットを開けると、そこにはウォーカーが集めていたMr.スクラッチのファイルが保管されていた。
ロッシとプレンティスによって密かにアップデートされ、Mr.スクラッチからのハッキングをおそれてコンピュータ上には現れないファイルである。
ガルシアによると、プレンティスはこれらのファイルを目視のみで確認するよう指示した。さらに、フェイルセーフとしてシモンズを指名したという。
スティーブンの資料を調べていたリードたちは、プレンティスがホッチと推測される"A.H."と名乗る人物とテキストでやり取りしていたことに気づく。ハッキングに慎重になプレンティスが、わざわざバレるようなやりとりをするとは考えられない。これは、諜報活動の経験のあるスティーブンによる、Mr.スクラッチをおびき寄せるアイデアではないか。
プレンティスのメッセージに何かヒントが隠されていないかさらに分析を進めていたリードたちは、"B-CAP"という言葉に注目する。
プレンティスの最後のテキストは、ホンジュラスに関係していたものであった。Mr.スクラッチが最後に目撃されたのも、ホンデュラス。
やがてリードは、B-capが"バニステリオプシス・カーピ"(Banisteriopsis caapi)という幻覚性植物の略であることを突き止める。カーピの使用に法的規制はなく、宗教的な行為に位置付けされている。カーピを使った宗教活動を行っているグループを調べたところ、ある教会が浮かび上がった。
教会に強制捜査に入ったリードらは、そこでMr.スクラッチが使用していたと見られるコンピュータルームを発見する。
しかし、そこにはMr.スクラッチの姿はなかった。
病院で意識を取り戻したルイス。彼女はMr.スクラッチがスティーブンを殺害したことを覚えていた。さらに、Mr.スクラッチがえみりーを連れ去ったことを、BAUメンバーたちに伝える。
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いよいよ始まりましたね、シーズン13が!
シーズン12の最終話がクリフハンガーだったので、どうなることやらと思ったら……。
ロッシとJJ、そしてタラは負傷。
スティーブンが殉職し、エミリーは行方不明。
とんでもない展開でしたね。
しかも、Mr.スクラッチに拉致されたエミリーの状態が悲惨すぎました。
脚はたくさんの器具で固定されてしまってるし、しかも、途中で心肺停止状態に!
エミリーは大丈夫だとは思いつつも、個の展開はかなり衝撃的でした。
結局、エミリーの幻想が作り出したものということが、後で徐々にわかってきますが……。
恐るべしMr.スクラッチ。どこまで狡猾なんだ。やなヤツ!
それにしても、彼の最後はあっけすぎませんでした?
もっと粘るかと思いきや。
放送時間のせい?
なんか拍子抜けしてしまいました。
今回のエピソードは、エミリーの聡明さが光って良かったです。
ただし、それだけ。
正直、ホッチファンとしては、ハートブレイクを感じざるを得ませんでした(涙)。
本当に、長かったですねー。
ようやくコヤツとの対決が終わりました。
ピーター・ルイス
出典
マインドコントロールに長けた、とらえどころのない不気味さのあるキャラでした。
最初に登場したエピソードは極悪シリアルキラーとしての大物感がありましたが、だんだん弱まってきた気がします。
影で人を操っているし、感情がつかみにくい。また、バックグラウンドも謎に包まれていたからかもしれませんね。
ジャックと自分の子供時代を重ねていたことも、このエピソードで出てきましたし。
とにかく終わり方がとにかくあっけなかった。
これも、歴代の極悪シリアルキラーと比べるとインパクトが薄い気がします。
いずれにしても、もう顔を見ることはないと思うとうれしいですね。
Mr.スクラッチに拉致されたエミリー。
最悪な状況の中でも、Mr.スクラッチに抵抗を続けていましたね。
Mr.スクラッチがホッチにまとわりつくのは、自分の子供時代とジャックを重ねていた可能性があるところらへんから、エミリーがMr.スクラッチをテストしているのではないかと思い始めました。
「ジャックを守りたいから、口は絶対に割らない」とまで言い切るエミリー。
これは完全に、Mr.スクラッチの反応を引き出すためですよね。
あんな状況の中で、戦略的に行動できるって本当にすごい。
メンタル強すぎ!
Mr.スクラッチの件が片付いたけれど、ホッチは戻ってこない。
裏事情を知っている人なら、戻ってこないことは最初から理解できますよね。
エピソードの終盤は、その悲しみをえぐり出されるような展開でした。
「ホッチはパパ業を選んだ」
「あの仕事の鬼が?! 嘘だろー! 」と、速攻で突っ込んでしまいましたよ。
そして、ホッチの口癖”Wheels up”が、エミリーの精神状態をずっと支えていたって。
制作側からしたら、ホッチは戻ってこないことについて、うまく幕引きをしたかったのだろうけど、あまりにも美談にしすぎて、正直深く傷つきました。
どうせなら、ホッチのことには一言も触れてほしくなかった。
その方が考えずに済みますし。
ホッチへの恋しさが募って切ないです……。
ルークとスペンサーの対応にイラッとしたロッシが、思わずに言い放った言葉。
"Ass clown"には、「お調子者」といった意味があるそうです。
ロッシに追い立てられて病室を後にするスペンサーが、この言葉を繰り返したのには笑いました(笑)。
Diahnna Nicole Baxter(ダイアナ・ニコル・バクスター) 監察医
Bodhi Elfman(ボディ・エルフマン) ピーター・ルイス(Mr.スクラッチ)
Lauryn Kennedy Hardy(ローリン・ケネディ・ハーディ) マヤ・ウォーカー
James Levine(ジェームズ・レヴァイン) ハワード・ナサンソン
DeRon Munroe(デロン・マンロー) エリ・ウォーカー
Andrew Pifko(アンドルー・ピーコ) 医師
Dean Schaller(ディーン・シャーラー) - 教会で半裸になっていた男
Josh Stewart(ジョシュ・スチュアート) ウィリアム・ラモンターニュ, Jr.
Tracie Thoms(トレイシー・トムズ) モニカ・ウォーカー
リード: "Hold on when there is nothing in you except the will which says, 'Hold on!'"
「踏みとどまれ。心以外の全てを失っても、その心が『踏みとどまれ! 』というのなら。」(ラドヤード・キプリング)
"Burden"(バーデン) by Foy Vance(フォイ・バンス)