名前とは正反対の極悪非道なシリアルキラー!だけど…?

のどかな町で発生した殺人事件は、十年前に発生した連続殺人事件の手口と酷似!

 

エンジェルキラーの再来?!

 

それは絶対不可能、だってエンジェルキラーは1年前に処刑されていたから。

 

 

一体どういうこと?コピーキャット?

 

事件の真相がわかるラストまで目が離せないよ~。

 

 

 

クリミナル・マインドシーズン4 第2話「エンジェルメーカー(The Angel Maker)」のあらすじと感想です。

 

 

 

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「エンジェルメーカー」のあらすじ

クリミナルマインド4第2話エンジェルメーカー

出典

 

 

オハイオ州にあるローワーカナンという小さな町で、Deliah(デリア)という女性が殺害された。

 

デリアは胸の前で両手を組み、腹部には複数の穴が開けられており、レイプの痕も認められた。

 

この犯行の手口は10年前に起きた犯行と酷似していたが、当時の事件の犯人、Cortland Bryce Ryan(コートランド・ブライス・ライアン)、通称The Angel Maker(エンジェルメーカー)は6人の女性を殺害したあと逮捕され、1年前に薬物処刑されていた。

 

 

エンジェルメーカーが処刑されたちょうど1年前に事件が起きたので、彼のコピーキャットによる仕業と考えられたが、現場に残されたDNAは、紛れもなくエンジェルメーカのものだった。

 

 

小さな町なので、デリアが殺害されたニュースは地元住民の不安と恐怖を煽り、多くの人がエンジェルメーカーは完全に処刑されておらず、再び犯行を繰り返している、と信じていた。

 

 

そんな不安に押されるかのようにエンジェルメーカーが埋葬された墓を掘り返してみると…

 

あるはずの遺体が、忽然と姿を消していた。

 

 

 

その後ガルシアは、エンジェルメーカーの縁の品が、シリアルキラー記念品として、オークションで売買されていることを発見、販売しているのはSid(シド)という、エンジェルメーカーが服役していた刑務所の看守だった。

 

 

事情を聞こうとシドの自宅に訪れたエミリーとモーガンは、シドの射殺体を発見する。

 

 

 

そして、エミリーがシドの家で発見したあるものから、事態は急展開、意外な犯人像が浮かび上がってきた。

 

 

 

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「エンジェルメーカー」の感想

処刑されたはずのエンジェルメーカーが起こしているわけではないとわかっていても、「もしかしたら…」という予測が犯人がわかるまで拭いきれないような展開でしたね!

 

 

遺体がなくなっていたり、処刑の時、薬物を投入したにもかかわらずしばらく存命していたなど、それほどエンジェルメーカーが不気味なキャラに描かれてるわけですが、この不気味さもドラマの見所でした。

 

 

犯人に射殺されたシドは、エンジェルメーカーのファンやグルーピーの存在を知るために、モーガンが刑務所を訪れた時に担当した看守。

 

ファンレターが女性からたくさんきていたエンジェルメーカーのことを、「これがホントの"Lady-killer"(レディーキラー)だ」といったんですが

 

わ、笑えねー (゚Д゚ )ハァ?

 

と、思わず引いてしまいました。

 

モーガンも白けていましたしね…

 

こんな時にこんなことをいうこいつは何かある!
と、予感しましたが、エンジェルメーカーの持ち物をオークションで販売してるということがわかりましたし、何かありましたね^^;

 

 

あと気になったシーンはというと、耳鳴りのひどさに苦しむホッチや、リードがエンジェルメーカーの手紙はただの手紙ではない、と、鮮やかに暗号を解くところ。
それから被害者の腹部に空けられた穴の意味を見事に見つけたエミリー、最後に被害者を救出したモーガン。

 

結構見所がたくさんあるエピソードだと思いました。

 

ホッチの耳鳴りは、シーズン3の最終話「ニューヨークに潜む罠」で、仕掛けられた爆弾によって負傷したのが原因ですね。

 

早く良くなってくれるといいな。

 

 

実在した「エンジェルメーカー」

9つの星をつなぎ合わせて星座を作るため殺人を続けていたコートランド。

 

このブラックメルヘンを持っていたから「エンジェルメーカー」と呼ばれたのかな、と思いますが、実在した「エンジェルメーカー」はまるっきり違います。
しかも、女性の殺人集団。

 

「エンジェルメーカー」は、20世紀の初めにハンガリーで発生した、大量毒殺事件の犯人集団。
助産婦のユリウシュ・ファゼカシュを筆頭に、ナジレヴという小さな村に住む総勢50人あまりの女たちが、毒を持って人々を殺害しました。
1914年から1929年に殺害された数はおよそ300人。

 

当時ナジレヴは男性が第一次世界大戦に出兵し、ほとんど女性が残っていました。
村の近くに捕虜収容所ができてから、女たちの生活は激変。
収容所に通い、捕虜の男たちと享楽にふけるようになったのです。

 

その後、出兵した男たちが帰ってきて、自由がなくなった生活に嫌気が差した女たちは、ユリウシュに相談。
「それなら消してしまおう」と、煮たハエ取り紙から抽出したヒ素を使って夫を殺害し始めました。

 

その後、夫に限らず姑や友人など、ムカついた相手も殺害をするようになり、被害者はどんどん増えていきます。
この頃殺人集団と化した女たちは自らを「ナジレヴのエンジェルメーカー」と名乗り、暗躍。

 

事件が発覚したのは1929年で、メンバーの一人が告訴されたのをきっかけに、芋づる式に容疑者の名前が浮上。
身の危険を感じたユリウシュは、メンバーひとりひとりの家を回って気をつけるように声をかけていきますが、その時尾行されていたため、38名もの女たちが逮捕されました。

 

ユリウシュは、逮捕される前に毒をあおって自決しています。

 

なお、逮捕された38名のうち8人が死刑判決を受けましたが、刑が執行された後も見せしめとして暫くの間公にさらされていたということです。

 

こちらがその「エンジェルメーカー」
クリミナルマインド4 第2話「エンジェルメーカー」のあらすじと感想
出典

 

一見すると、普通の女性たちですよね。

 

集団殺人に発展してしまった経緯が自己中。

 

まったく、やれやれ。

 

 

そしてこちらがユリウシュ。
クリミナルマインド4 第2話「エンジェルメーカー」のあらすじと感想
出典

 

ナジレヴには医者がおらず、助産婦だったユリウシュにみな相談するのが当たり前だったようです。

 

死亡診断書もユリウシュが書いていたということで、やりたい放題だったんですね。

 

 

怖いものなし、って過剰に思い込んでいたのでしょうか。

 

それが幻想とわかって自ら命を断つ。

 

 

本当に、やれやれですね。

 

 

 

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「エンジェルメーカー」キャスト

  • ローレン・ボウルズ(Lauren Bowles) クロエ・ケルチャー
  • ジリアン・ブラシャー(Gillian Brashear) レニー・ターナー医師
  • ロバート・カトリーニ(Robert Catrini) ハーゲン医師
  • ダーリン・クーパー(Darin Cooper) シド・ラトリッジ看守
  • ケヴィン・コトリヤー(Kevin Cotteleer) 検視官
  • キャンディス・カニンガム(Candice Cunningham) マキシン・チャンドラー
  • パット・デストロ(Pat Destro) サラ・ドブソン
  • パトリック・St.エスプリット(Patrick St. Esprit) メリル・ドブソン保安官
  • ニール・ホプキンス(Neil Hopkins) コートランド・ブライス・ライアン
  • ブレイク・リンゼリー(Blake Lindsley) サラ・カルリーノ
  • リック・マッドックス(Ric Maddox) 副保安官
  • メガン・モーローイ(Megan Molloy) デリア・グレナン
  • ジェニファー・ナイホルム(Jennifer Nyholm) フェイ・ランドロー
  • ニック・ワォーンノック(Nick Warnock) プライス副保安官

「エンジェルメーカー」で引用された格言

ホッチナー: "We all die. The goal isn't to live forever. The goal is to create something that will." – Chuck Palahniuk
(「人は皆 死ぬならばゴールは永遠に生きることではなく、永遠に残る物を作ることだ」チャック・パラニューク)

 

ホッチナー: Wendell Berry said, "The past is our definition. We may strive with good reason to escape it, or to escape what is bad in it. But we will escape it only by adding something better to it."
(ウェンデル・ベリー「過去は自分自身である過去や忌まわしい思い出から逃がれるために奮闘する人もいるだろう。でも、そのためにはよきことを足していくしかない」)

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