小さな町で起こる、深刻な連続放火殺人事件!
大勢のいる場所を狙う非道な犯人の素顔は?
そして住人たちの人に言いたくない秘密とは!?
ガルシアの活躍に乞うご期待!
クリミナル・マインドシーズン4 第19話「連続放火犯(House on Fire)」のあらすじと感想です。
インディアナ州にある人口2,000人ほどの町、ロイアルにある映画館で放火による火災が発生、映画を観ていた19名全員が死亡する。
ロイアルでは2日前にもレクリエーションセンターが放火され12名が命を落としていた。
そしてこの2件の放火事件の前には、コンビニやレストランでも火災が発生したという。
このときは幸いにも被害者はなく報道されることはなかった。
病院に収容できなかった映画館の被害者の遺体が安置されている、ソシアルホールに到着したホッチナーとJJは、Carlson(カールソン)署長の出迎えを受ける。
そして、被害者の遺族とともにいたRawlings(ローリング)医師に
犯人は人の集まる場所をターゲットに事件を起こす可能性が極めて高いので遺族を家に帰すことと
町の人間をよく知っているローリング医師に、犯人は地元の人間という可能性が強いので捜査にぜひ協力してほしい
ことを告げる。
事件が発生した映画館内の現場検証をするモーガンとプレンティス。
Wales(ウォレス)消防隊長が2人に出火状況について説明をする。
出火場所は2箇所で、非常出口の火は長く、そしてゆっくり燃えているのに対し、ロビーは火の手が早く回るようにガスを多めに使っているということだった。
犯人はスプリンクラーの元栓を閉め、非常口をまず放火、次にロビーに勢いよく火をつけた。
そして、ロビーに逃げようとした被害者たちが引き返して煙が立ち込める非常口に殺到させるように、燃え方を調節したのだとモーガンは考える。
非常出口は鍵がかけられていて逃げられない、消防車がたとえ助けに来ても被害者を助けることはほぼ不可能だということを犯人は計算して殺害しているようだった。
放火魔は通常自分が引き起こした事件で、人が悲みに暮れる様子を見たい欲求にかられるという傾向がある。
昼に行われた合同葬儀では、葬儀を狙って事件を起こすというより、そこに参列する可能性のほうがはるかに高かった。
挙動不審の参列者がいないかどうか警戒しているところへ、事件発生の報告が入る。
出火したのはバーで、店内にいた4名が死亡、一人は全身やけどの重体で病院に搬送されたという。
映画館やレクリエーションセンターと違って人がさほど集まっていない所での放火、さらにバーの出入り口には鍵がかけられていたことから「犯人のターゲットはコミュニティ全体から個人に向けられ始めている」と、ホッチナーたちは推理する。
これまでの経緯をもとにホッチナーたちは犯人のプロファイルを発表する。
バーの被害者で唯一の生存者、Nancy(ナンシー)に話を聞くために病院を訪れたホッチナーとロッシ。
ローリング医師の許可を得てナンシーと面会するが、ナンシーはオーナーのJason(ジェイソン)がいつものように集金にやってきたことと、怒りに満ちた顔で座席を変えていた男性客のことを覚えていた。
やがて犯人がバーの下見をしたり、ジェイソンが集金に訪れる時間帯を狙っていたことから、「バーの放火はジェイソンをターゲットにしていたためではないか」
という見方を強めたホッチナーたちは、ジェイソンの経歴を調べ始める。
そして、犯人の手がかりにつながる事実が明らかになっていく…
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地元民に恨みを持った者の犯行、というのはクリマイではそう珍しくない話の展開ですが、それまで大勢の人間の殺害を目的としていたのがバーの放火で変わり、そこからの展開が面白かったです。
集団から個人的な恨みに変化した犯人の心理的変化を、犯人が残した証拠から読み取っていくのはクリマイ慣れしててもドキドキしました~(*´ω`*)
犯人にも住民に恨みを持った理由があり、同情の余地はあるにしても、やっぱりこうやって自分の目的のために大勢の人の命を奪うことはやっぱり許されませんね~。
犯人が自分勝手なのはいつものことですが、やっぱり腹がたってしまいました^^;
映画館で発生した火災事件から5時間後、BAUではすでにメンバーたちが集まっていました。
みんなけっこうラフな服装をしています!
きっと、真夜中に呼び出されて慌ただしく集まったんでしょうね。
でも…
スペンサーの場合は、普段着と仕事着の区別があまりないような・・・?
他のみんなとの違いが、スペンサーらしくて嬉しくなりました♪
そして、現地に向かう飛行機の中、なぜかホッチだけがスーツ姿に!
BAUでは黒い私服を着ていたのでびっくりしました。
「30分後に出発だ」
と言わなかったので、着替える時間あったのかな。
現地では地元警察のトップと会うことを考えて着替えたのかもしれませんね~。
もしそうだったら、ホッチらしいです!
カールソン署長に出迎えられたホッチとJJ。
「被害者があまりにも多すぎて、病院で収容しきれなかった遺体はここに」と、遺体が安置されている公民館を案内された2人。
その時のホッチのすごく無念そうな、やるせない表情に思わずグッときてしまいました。
ホッチは心底「正義の味方」ですよね。
その無念をプロファイリングを使って見事晴らしてくれました!
何十人もの人たちの命を一瞬で奪った放火魔。
トミー・ウィーラー
出典
子供の頃、両親が火災に巻き込まれて焼死するという経験から精神的ショックを受け、妹のティナとともに祖父母のもとで暮らしていました。
殺人手段に火を使うのは、この経験からかもしれませんが、結局私怨なんですよね。
ティナに異常に固執し、そのことであらぬ噂が立ち、暴漢たちに襲われて瀕死の重傷を負いました。
ティナと自分を引き裂いた町が憎い!
ティナと結婚した相手が憎い!
ティナに対する執着心と自分をひどい目に合わせた街に対する復讐心は決してゆらぐことなく、炎のごとく燃え盛っていたようですね。
確かにトミーの恋心は普通じゃなく、ゴシップの格好のエサですが、かといって暴力を奮っていいというわけではありません。
でも、やられたからと言って何の罪もない多くの人の命を奪うなんて。
被害者の中には未成年の子供もいたのに。
暴力が暴力を生むということなのでしょうか。
両親の死がなかったら?
精神的におかしくならなかったら?
ティナに執着しなかったら?
2人のことを誰も何も言わなかったら?
彼の凶行を防ぐ要因はあったのでしょうか。
いろんなことが歪みすぎてて考えてしまいます。
レクリエーションセンターと映画館合わせて31名の被害者が出ましたが、犯人に繋がる可能性があるため、被害者に関する情報を出来るだけ多く集めるよう指示を出されたガルシア。
それを聞いたガルシアは、「私は魔女狩り担当ですね」と、一言。
ホッチも「まさしくその通り」って
Σ(゚Д゚;エーッ!
確かにあらゆる可能性を捜査する必要があるのはわかりますが、誰と口論したか、なんてまで(汗)
例えばスーパーで店員と口論したことがあるってネットで調べるよりも、現地で聞き込みしたほうが早くない?
なんてちょっと突っ込んでしまいました。
でも、ホッチの期待に応えようと、ストレス抱えながら必死で頑張るガルシアがいじらしかったです。
そのおかげで犯人逮捕につながった部分が大きいので、今日の立役者はガルシアですね!
最後ホッチとガルシアのやりとりの場面すごく気に入ったので、また名場面として別記事で紹介しますね~。
ガルシアの「魔女狩り」という言葉がすごく印象的だったので、今回のタイトルはそのまま魔女狩りって使ったらよかったかも、なんて。
でもそうしたらテーマからちょっと外れてしまいそうですね^^;
実際に起きた魔女狩りについては、いろんな解釈があるようで、心理学的な面からもう少し理解を深めてみたくなりました。
と、ちょっとこれを続けると、今日の記事のテーマから外れそうなのでこれくらいにしておきますね~。
ガルシアの活躍が好きなエピソードでした☆
「プロファイラーじゃない」と言うガルシアに、被害者の関係者で不審な人物を探し出すようきつい態度で指示をするホッチ。
あの無数の遺体を目の当たりにしたホッチからしてみたらそうですよね。
何が何でも犯人を捕まえたいし、これ以上犠牲者を出したくない。
今回の捜査は、ガルシアにとって不本意な部分が多かったようで、見ているこっちも気の毒になりました。
最後「人のいいところだけを見たい」と、本音を吐露するガルシアにホッチは、「ありがとう」と。
そして、ガルシアが感じていた辛さ、人の良い面を見る傾向にあることを知っていた上で、ガルシアはチームにとって必要不可欠な存在であることと、そのままでいてほしいということを伝えました。
そう、ホッチが鬼のように捜査をするのは、事件で悲しんでいる人たちのため。
正義感が会って、ガルシアの性格を把握している、すごく良い上司ですよね。
ホッチの良い上司っぷりは今回が初めてではありませんが、あ~、やっぱりいいですよね。
頼もしくて優しくて男らしい。
アメとムチを使い分けたようなホッチの対応でした。
エピソードで着ていたガルシアのTシャツのイラスト、すごく気になってしまいました。
日本人ぽいなあって思っていろいろと調べてみたんですが、どうやら奈良美智さんのイラストのようですね。
奈良さんの作品を見ると、おでこを出して怒ったような目をしている女の子がたくさん登場していました。
すごく人目を引くイラストですよね。
ガルシアがよく着るド派手なワンピースは無理だけど、このTシャツだったら欲しいな(笑)
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※「コピーキャット」で、母親役として出演
ホッチナー: Tennessee Williams said, "We all live in a house on fire. No fire department to call, no way out."
(テネシー・ウィリアムズ「人はみな燃えさかる家に住んでいる。消防車は来ないし出口もない」)
ホッチナー: "I have loved to the point of madness; that which is called madness, that which to me, is the only sensible way to love." – Françoise Sagan
(「私は正気を失うほど人を愛してきた。正気を失うほど愛さないと、愛を実感できなかったから」フランソワーズ・サガン)