クリミナル・マインドを見ていると、メンバーがお互いの様子を気にしあったり、声をかけたりするシーンを良く見かけますよね。
例えば帰りの飛行機の中、眠れずに起きているホッチに「何かあった?」と声をかけるモーガン。
BAUに再復帰したエミリーを気遣うホッチ。
ロッシも、アシュレイが初めてBAUに参加して解決した事件の後、動揺するアシュレイの話をよく聞いて慰めていましたね~。
エミリーが悩みを抱えているメンバーに対して、「私に何かできることはない?」という気遣うところは印象的です。
こういうふうに相手の態度を敏感に察知して、声をかける環境っていいですよね~。
まあドラマだからそうなんだろうな、とは思いますが、実際の行動分析課でもそういうことはあるようです。
ギデオンやロッシのモデルと言われているのが、元FBI捜査官ジョン・ダグラスさん。
プロファイリングの先駆者で、ロバート・レスラーさんとともにプロファイリング手法を確立させた立役者としてその名が知られています。
今、ダグラスさんの「FBI心理分析官のプロファイリング 「動機」が怖いほど読める!」という本を今読んでいるんですが、その中に興味深い記述がありました。
ダグラス氏自身、現役の頃は部下の言動に常に気を配り何か問題を抱えていたり、今までと態度や行動が変わってきた部下に対しては
「調子はどうだい?私にできることがあれば言ってくれ」と、声をかけてきたそうなんです!
話してくれ、と強制するわけでもない。
よかったら話してね、という言葉は、「自分は無視されていない一人じゃない」という安心感もありますし、「話したかったら話そう」という選択肢もあるので、話さなきゃいけない義務からも開放され、それだけで心がとても軽くなると思います。
特に労働時間が不安定な上、凶悪犯罪という大きなストレスを受けやすい仕事をしているわけですから、こうしたチーム内の気遣いというのはとても必要なことかもしれませんね。
いくら忙しくても、そうやって相手のことを気遣ってあげるというは簡単にできそうではありませんが、それをする努力をしてきたからこそBAUはここまで発展してきたのかもしれません。
実際にこういう声掛けの部分も、ドラマに反映していたのかどうかはわかりませんがもしそうだったら嬉しいです。
そして、実際にFBI捜査官だった人の話を知るとこうやってもっとドラマが深く理解することができるので、よりワクワクしてきます♪