アパッチ族の土地、ニューメキシコで発生した、なんとも残忍な殺人事件!
儀式的要素が漂う今回の事件、怪しい先住民の男が浮上!
犯人はやっぱりこの男?
事件の結末もドキドキだけど、ホッチのイケメン弟に、目が釘付け!!
クリミナルマインドシーズン1 第16話「虐殺の儀式(The Tribe)」のあらすじと感想です。
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ニューメキシコ州テラメッサで、地元大学に通う5人の大学生が、建設中の住宅で遺体となって発見された。
被害者は皆拷問を受けた後、皮を剥がれたり、手足を切断されていたり最後の被害者を、建物の外にある木製の大きな杭に串刺しにするなど、無残な方法で殺害されていた。
その殺害方法を調べていたリードは、平原インディアンと呼ばれるアメリカ先住民が行う戦闘行為によるものでは、と分析した。
保安官に聞くと、ここら辺はもともとアパッチ族の土地であるが、お金のないアパッチ族は、外からの開発・投資を許すことになりしばしば土地をめぐって裁判が起こされていたという。
ホッチナーの指示で、インディアン居留地の住人でこの事件に関係しそうな人物を探していたガルシアは、1973年に、連邦政府によって射殺された
Benjamin Blackwolf(ベンジャミン・ブラックウルフ)の息子で、インディアン活動家のJhon Blackwolf(ジョン・ブラックウルフ)にたどりついた。
保安官によると、ジョンは活動家として何度か逮捕されたことはあるが、暴力事件を起こしたことはなかった。
しかも、彼は今保護区の警察官である。
ジョンと面会したホッチナーたちは、テラメッサで起こった事件現場の写真を見せ、ネイティブアメリカンのエキスパートであるジョンの意見を仰いだ。
実際に現場に行ってから見解を述べたいというジョンを連れ、再び事件現場に戻ったホッチナー一行。
追跡のエキスパートでもあるジョンは、足跡が残る地面を見ただけで、ホッチナーたちが推理した6人目の被害者の少女の存在を示唆、その特徴を描写した。
そして少女は2人組に誘拐され、その後6名が襲撃に入ったと分析する。
さらに、犯行の手口は、インディアンの儀式を模倣し、しかもかなりごちゃごちゃしていると指摘。
インディアンはこのような混乱したことはしない。
つまり、今回の事件はインディアンの仕業に見せかけた殺人事件という見方を強める。
アパッチ族との土地争いでとくに敵対している存在が、Roy Minton(ロイ・ミントン)という、地元実業家をリーダーとするThe American Defence Union(アメリカン ディフェンス ユニオン、ADU)だった。
ミントンから事情を聞くホッチナーたちだが、ミントンがインディアンに対して激しい嫌悪感を持っていることはわかったものの、事件に直接関係している供述は得られなかった。
ミントンは容疑者ではないかもしれないが、ADUのメンバー200人が450以上もの銃を持っているということは気にかかる。
そんな時ガルシアは6人目の被害者を探し当てる。
それは19歳のIngrid Greisen(イングリッド・グレイセン)だった。
早速イングリッドの家に行き、父親から事情を聞くホッチナーたちだったが、誘拐された娘の父親の態度にたいしての違和感を感じる。
イングリッドの父親がテレビで情報提供する呼びかけると、それを見た、イングリッドの誘拐犯とみられる人物からホッチナーの携帯に電話が入る。
そして、男たちを拘束し、車の中に手足を縛られたイングリッドを保護した。
取り調べでイングリッドを取り調べた男たちは、イングリッドの父、Peter(ピーター)に頼まれ、イングリッドをあの日誘拐した、と供述する…
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アパッチ族にかけた犯罪だろうな、という予想ははじめからしていたので、アパッチ族以外の犯行というのには特に驚きませんでしたが、犯人が誰なのか最後のほうでようやくわかってくるので、全然つまらなくなかったですね~。
犯人も予想外でしたし。
エピソードは、空き家に忍び込んだ学生たちが中にいるところから始まり、外に出たイングリッドが誘拐され、その後黒い影がぞろぞろ建物に向かっていったので、ジョンが犯人の分析をしているときは、あまりのビンゴビンゴに
「その通り!」
と、感心してしまいました(笑)。
このエピソードは全体的にジョンの活躍が目立ちましたよね。
正確な犯人分析と、最後犯人との格闘は特に見ものでした。
あ、その時にはホッチも棍棒と銃で応戦していました。
こちらも見ものですよ♪
事件解決に大活躍したジョン。
エピソードの中でジョンは洞察力の高さが伺えたシーンがありましたね。
ジョンに事情を聞きに行ったのは、保安官の他に、ギデオン、リード、ホッチの3人。
3人を見るなりジョンは
ギデオンはカレッジの教授
リードはギデオンの生徒
ホッチだけがFBI捜査官に見える
と、それぞれ言いました。
確かに言われてみれば…!
けっこう笑ってしまいました、この場面。
洞察力が高いというか…
つかみが絶妙ですね!
ホッチ、スペンサー、ホッチがジョンを伴って事件現場に戻るシーン。
何か違和感あるな…
あ、ギデオンがニットの帽子かぶってる!
初めて事件現場を訪れたときかぶってなかったですよね?
あれなんでかぶってるの?寒い?
と、一人ツッコミを入れてみました^^;
あ、それからなんといってもこのエピソードの見どころといえば
ホッチの弟、Sean(ショーン!)
ガルシアじゃないけど私も一目惚れ~♪
見た瞬間に目がハートになってしまいました。
「ホッチは養子だったのかも…」って、そこまで言って失礼だよ、ガルシア(笑)!
ガルシアは、こういう顔がタイプなのでしょうか。
こういうイケメンはどんどんエピソードに出して欲しいです!
また、何かのエピソードで登場して欲しいです~。
アパッチ族は、文化的に関連性を持つインディアン部族の総称。
彼らはインディアン部族の中でも移動略奪民の部類に入り、ニューメキシコ州はリパン・アパッチやメスカレロ・アパッチらが、他の定住農耕インディアン部族と混在していました。
スペンサーが被害者の血のりがついた杭を見て、ネイティブアメリカンの戦闘儀式に似ていると指摘しましたが、アパッチ族はかなり好戦的で残虐的だったようです。
エピソードの中で、「アパッチ族最後のリーダー」として名前が挙がったのがジェロニモ(1829-1909)。
出典
厳密に言うと、ジェロニモはアパッチ族の酋長でもリーダーでもなく(ウィキペディア)、白人に猛然と対抗した勇敢な戦士なんですね。
祖母の出身ミンブレス・アパッチ族で戦術を学んだジェロニモは、元は温厚な人柄だったようです。
しかしメキシコ政府の罠にかかって一家が皆殺しにされると、一転。
復讐の鬼となり、メキシコ襲撃を繰り返しました。
1886年の投降以来ジェロニモはアメリカ軍の捕虜としての生活を余儀なくされましたが、人間動物園に展示されたこともあるとか。
捕虜として生きていかなくてはならない上に、見世物にされるとは。屈辱的ですよね。
生まれ故郷に帰りたいという願いも叶うことなくオクラホマで亡くなりました。
アメリカ合衆国内務省BIA(インディアン管理局)が管理している、インディアンの領土のことです。
先住民のインディアンと、遅れて開拓にやってきた白人の間には、常に土地の問題が発生していましたが、居留地は、その問題を解決する策なんですね。
インディアンと白人の間で条約が取り決められ、強い自治権を持っている居留地もあります。
でも、いずれはインディアンも白人と同じようにアメリカ市民となって義務を追わせたいアメリカ政府と、自治権を持って自立したいインディアンたちの間には絶えず争いが起こっています。
エピソードの中でも居留地縮小の問題が取り上げられましたが、こうした問題は実際に起きているようです。
結局連邦政府や州政府が居留地を管轄しているわけですから、インディアンたちに不利になるケースが起きてしまうのは仕方ないですよね。
エピソードの舞台となったニューメキシコ州は、総人口に対してのインディアンの割合が多い州。
1990年時点では、134000人のインディアンが住んでいます。
ちなみにエピソードに登場したジョンは、アパッチ族の居留地出身という設定でしたが、演じているグレゴリー・クルーズも、半分アパッチ族の血を引いている、ネイティヴアメリカンです。
モーガンが犯人のプロファイルを説明しているときに実際に起きた事件の映像が出ましたよね。
なんだろうと思って調べてみました。
以上、クリミナルマインド1第16話「虐殺の儀式」のあらすじと感想でした!
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ホッチナー: Nietzsche wrote, "The individual has always had to struggle to keep from being overwhelmed by the tribe."
フリードリヒ・ニーチェ 「個人というものは常に、集団に圧倒されないよう闘うことを強いられてきた。」
ホッチナー: There's an old Apache saying: "You can take many paths to get to the same place."
オールドアパッチ族の言葉「一つの場所へたどり着く道は一つではない。」